311後、原発や放射能関連の本を読みたいと思っていたが、あまり積極的に探すこともなく過ごしていたら、たまたま読んでみたい本と出会う。やっぱり本とは出会うものなのだろうな。著者の柳澤桂子さんは2007年にこの本を発行されている。「人間は原子力に手を出してはいけません」という章がある。固い信念の基に書かれていることがとても伝わるのだ。生命科学者で、遺伝子学で博士号を取得されているが、その内容は難しい言葉を極力使われずとてもわかりやすい。そして、終わりの方では「それはこころの問題です」と科学者であっても、その真理にいきつくのだろう。 そして「人間はなんでもできると思い上がっているのではないでしょうか」「人間は虫けらと同じ生き物だということを忘れてはないでしょうか」ということをおっしゃっている。こいうった本を書かれた数年後に311がおこってしまったことは筆舌につくしがたい思いでいらっしゃるのではないか・・・などど思った。
by Tabathatokabu
| 2011-10-11 00:19
| 本のこと
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