四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所のお寺の住職のエッセイ。24歳で先代が遷化されて住職になられたのだが、仏教の可能性や宗教ということの意味など仏典を挙げてわかりやすく書かれていて。あっという間の最終章だった。著者は高野山大学の密教学科に入学されるのだが、学生生活を友人に語るように書かれているところなどは楽しく読めた。 わたしのとても尊敬している人に(もう亡くなられたのだが)僧侶の方がいて、寺に生まれたが、素直に僧侶にはなる気にならず、悩んだとこもあったそうだ。しかし、僧侶としての覚悟の後は、どのようなときも宗教者・仏教徒としての自ら・・・を基盤にものを語られていたし、どんなときも謙虚な方だった。
by tabathatokabu
| 2010-05-10 00:36
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