
『悪人』を観る。20代の前半の頃にものの見かたに変化があった。物事には自分から見えるものだけではなく、多面的で自分が見えている、知っているのはある一部の側面だけだったことに気づかせてもらった。それからはニュースを見ては犯人の奥の方にある物語を想像したりして自分なりに多面的なことをもっと自分のものにしてゆきたいと、訓練をした記憶がある。絶対にあってはならないような殺人犯にもその犯人を愛する親がいて・・・その人はなぜそうなったのだろう?など・・・善悪だけではないその奥のことを想像していた若かりし頃。そしたら、悪人になってしまうのは自分のすぐ隣のことで、ちょっと手をのばせば自分も同じなのだと思った。