「経営学の父」といわれるピーター・ドラッカーさんとやら・・・とっても有名な方だそうだが、経営や経済にうといわたしは知らなかった。その人を知ったのは朝日新聞の「ニッポン人・脈・記」だった。今のテーマは『NPO 前へ』だ。ピーター・ドラッカーさんは日本の非営利組織に関心を寄せていた。江戸時代から各地で何十ものボランティア組織が活躍していたことに着目。「最古の非営利組織(NPO)は日本にある」といい「それは寺だ」と指摘した。わたしが少しだけご縁をいただいてNPO法人(当時は任意だったが)と関わらせていただいたときに、とても感じたのは”ボランティア”という言葉は西洋っぽい。キリスト教っぽい(否定してません。キリスト教も素晴らしい!)・・・もっと日本特有の何かがあるのではないか・・・と思ったのだった。だからピーター・ドラッカーさんの言葉はとても興味深い。日本のNGO界の草創期に活躍されていた有馬実成師との出会いで有馬師が色んな講演などで語られていたのは重源や叡尊などの僧侶のことだった。有馬師も僧侶である。僧侶の本業は衆生を救うこと・・・というのを住職という立場と平行して日本でも有数のNGOを立ち上げた人。日々たくさんの出来事に追われていた有馬師は、わたしのような一人の気持ちを温かく汲んでくださる人だった。同じ気持ちの人は山のようにいるだろう。今年、没後10年で追悼公演があったそうだ。知ったときはもう終わっていた。ものすごく残念。