
クリント・イーストウッド監督。ずいぶん悩んだ末観た。観ようと思ったのは3月はたばさの命日で、ちょっと“そういう系”のものに触れたくなったりした。自分の「死生観」とは違う物語をみたくなった。映画の中で臨死体験をした女性が「死んだらどうなると思う?」と彼に質問すると「そんなの電気のスイッチを切るようなもの。それで終わり」と。女性は意見として聞いたがどこか腑に落ちないものがあったのだった(と思う) また別の少年は双子の兄弟を亡くして喪失感にさいなまれる。そして死者と交信できる霊能者を介して兄と繋がる。そして少年は「寂しい、悲しい。」と泣く。そのままの心。きれいな心。生を受けたものはすべて死にむかっているということが物事の本質的な、根源的なところに集約されるような気がする。