
「思い出たばさ」のカテゴリーのたばさの写真はほとんど元気な頃か、病気になっていてもしっかりした顔ばかりを選んでいる自分を発見する。こちらは←退院したときの写真。亡くなる10日ほど前のもの。このときのわたしは、もう覚悟していた。ほんの1ヶ月前は「今はいやかも・・・」って、ごねていたのに、なんだか「もうがんばらなくていいよぉ~ いつでもいいよぉ~」って思えた瞬間があった。運転中の助手席にいるぼろ雑巾のようにくたくたのたばさの鼓動を安らかにとめてもらうことを願っていた。その日はお月さまがあまりに美しくて何もかもをゆだねることができた。2009年3月の満月の日の夜だった。