一気に読めてしまった。後で知ったが実在の人物がモデルになっているそうで・・・そうだとすると、すごい人生だなぁ。和歌山の資産家の奥様が夫、子どもを捨ててミシュランの星を目指してシェフを支え続けるのだが・・・最後、ちょっとうるうるしてしまった。実在の人物がモデルというと、はるか昔に読んだ森瑤子の『望郷』これは、ニッカウイスキーの創業者の竹鶴夫妻の話。奥様はスコットランド人のリタさん。この両小説に共通するのは郷愁なのだ。今を懸命に夫を支えて生きているのだが、やはり郷愁の念が襲うのだ。人はその時にならないと自分がどのような心境に至るのか、わからないということなのだろうな。
by Tabathatokabu
| 2011-11-06 23:45
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