筑紫哲也さんの大ファンだった。この本を電車で読み始めて、うるうるしだして慌てて読むのをやめた。久しぶりの筑紫さんは、やっぱり優しくて暖かい。ジャーナリストという職業は「お節介」業だとおっしゃっている。早稲田大学と立命館大学での講義を構成されたものが本書。「まえがき」になった原稿を連載し、新書にする予定だったそうだが、2回で終わってしまった。その原稿で「有限の生のなかで、せめてやっておくべきことは何なのか、を考えさせてくれます」ということで『若き友人たちへ』メッセージを…ということになっていると思う。ジャーナリストのお節介ということを貫かれている。初めて知ったのだが、筑紫さん、年間400本ほどの映画を観られていたとのこと。ギリシャの「テオ・アンゲロプロス」という監督の映画を観てしまうと「これが映画だ」という思いがして、他のは偽物だという気持ちになってしまい困る…とのこと。観てみたい。
by Tabathatokabu
| 2013-05-26 18:12
| 本のこと
|
ファン申請 |
||