![]() NHKの連ドラを観ている。十代後半の頃に森瑶子にハマり、全作読んだと思う。特に印象に残っているのが、処女作の「情事」と、晩年の「望郷」の二作。 その二作はかなりフィクションに近いものだそう。「望郷」の主人公は竹鶴リタさんで、今の連ドラのお話しだ。森瑶子さんが竹鶴政孝さんのお孫さんから当時の日記を見せてもらったことがきっかけらしい。大正の時代にスコットランドから故郷を離れて日本に暮らし、夫と日本初の本格モルトウイスキーをつくるリタさんの生涯が描かれている。そのタイトルは、リタさんがスコットランドのご両親から言われた言葉。日本に行くなら、もうスコットランドに帰って来ることは許さない。望郷の念に駆られることになるはずだ…それでも行くなら…と、故郷を後にした… というような内容だったと思う。なんせ、25〜6年ほど前の記憶。じんじんと感動した。若い頃からかっこいい大人の女性に憧れていたが、リタさんはかなりの上位ランキングの方だった。 ・
by Tabathatokabu
| 2014-10-09 08:34
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