水槽の中とお父さん

水槽の中にいるような日。
ある人が日本は水の国だと思う・・・というようなことを言っていたがしっとりとしている。
今日は義父の祥月命日でお墓参りに行く。カブが若ければ一緒に連れて行きたかったのだが断念。
旦那さんは寄り道をするそうで途中でお別れし、わたしは見知らぬスーパーで物色していると
鱧が売られていて購入。ちらし寿司を作ろうと思っていたが、稲荷寿司に変更。
精進上げは鱧の天ぷらと稲荷寿司だ。
義父と初対面の日のことは忘れない。義母とふたりで玄関で出迎えてくれた
まなざしや空気感が温かさに満ち溢れていたのだ。
年に数回しか会わなかったけれど、義父の話しはとても楽しくていつまでも
聞きたかった。
たばさやカブと接する時にもまるで人間に挨拶するように「どうもこんにちは」と
目を細めてにこやかな表情はわたしの胸に焼き付いている。









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