![]() この「住む」という雑誌(季刊)が好きで、創刊からそろえているのだが 16号にしてついに”桶樽職人”のことが載っていた・・・ この雑誌のカラーから「いつか、、、」と(無意識に)待っていた。 わたしのひいおじいさん(母のおじいさん)は”桶樽職人”だった。 わたしの知っているひいおじいさんはもう晩年中の晩年だったが 庭の片隅に仕事小屋があって何かを作ったりしている様子は あった・・・そこはいつも木のいい匂いがしていた。 ひいおばあさんは特別誂えの樽で味噌、ぬかの漬物などを 作ってはみんなに振舞っていた。ちょっとした漬物部屋があった。 あの味はわたしは忘れられない・・・ ついこの間、おばあちゃんから(つまり、職人のひいおじいさんの娘) 初めて聞いたのだが「子や孫が産まれたら特別にたらいを作って みんなそのたらいで産湯を浴びててんで」 「ほんならお母さんも 作ってもろたん?」「そーやー」「ええな!!!」「ええか?」・・・母は 特別な気持ちに全くなってないみたい・・・ わたしはひいおじいさんと話をすることもあったが桶の仕事に関しては 当時全く興味もなく・・・「住む」の記事で桶樽職人さんのことを読んでいる とちょっと胸があつくなった・・・ 産湯のためのたらいを作っている時にはきっと「健やかに育ってくれよ」 なんて想いを込めてたんちゃうかな~なんて・・・ 職人やから無口な人やったけど木を削りながら色んなことを考えて たんやろうな~と・・・ 今、わたしはひいおじいさんの作った桶とたらいを使っている。 父が作った野菜が送られてきたら土間で大きなたらいで野菜を洗って そのまま土間に置いている。 たばさはそのたらいの中の野菜を狙っている・・・ ![]()
by Tabathatokabu
| 2006-02-06 22:57
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