あられ・・・「買えない味」

去年の今頃もこのブログに、この「あられ」という名のお餅のことを書いた。
「どこで買えるの？」などと、質問もされたりしたが、このお餅は友人の
家の手作りで買ったものではない。友人は奈良の吉野の出身で（これを
記すとすぐに誰かお気づきの方もいるかと・・・）この「あられ」は吉野辺り
では当たり前の作り方なのか、その友人の家のオリジナルかはちゃんと
確認していない。　もち米１００％ではなく普通のお米も混ぜてつくそう。
それを「あられ」というそうだ。
数年前にこの「あられ」と出会って、年に１度のわたしの楽しみとなった。
いつもいただいてばかりで申し訳ないのでいつか吉野に餅つきを
お手伝いに行かねば・・・と思っている。

画像は海老入り・・・海老入りは海老から出汁がでるので出汁いらずだと
今年発見した・・・　もう何年もいただいていたのに・・・

ちょうど今読んでいた本「買えない味」・・・平松洋子さんの本・・・　エッセーなのに文学みたいな本で・・・
吉野の「あられ」はまさに買えない味・・・　お金で買えないものにこそ価値がある。
もう２０年も前に亡くなってしまったが、ひいおばあちゃんの作る味噌や漬物はいまだに「食べたいな～」と思う味。　『食育』という言葉をよく耳にするが、こういうことなのだろう・・・　わたしは犬にドッグフードを与えているが・・・　一応こだわって作り手を調べて購入している（←言い訳）愛情溢れる手作りフードを与えている素晴らしい人もいるが・・・